平成30年9月発売の弊社宇宙服ハウスに新サービスが加わる。
室内温度一定保障サービス。
「宇宙服ハウスによる室温一定保証」の新サービスを、経営革新事業の取組みの中で考案する。室温一定とは夏場は室温30℃以下を維持し、大よそ26℃で過ごせる室内環境を提供することを指し、冬場は大よそ室内気温16℃を維持することを指す。
室温一定の定義は独自に決めるものであるが、当社が宇宙服ハウスとして施工した住宅では夏場は30℃を10分間以上超える現象が生じたら不適切状態として認識し、原因を調査し、対策を講じることを約束する方式のことを言う。あらかじめ測定箇所は施主と相談して決めるが、通常は居間の中央の場所で、テレビや家電等の熱源に相当するものがない住空間を測定箇所に定める。当社としての実績が室温一定を保証できるレベルであることから考案した方式であり、他社が真似できないものであると考える。顧客には当社のユニークな保証制度を通じて、当社の実力を感じていただきたい。室温一定保証の新サービスをアピールすることは誇大な宣伝を意図しているものではなく、真の実力を知っていただくための独創的な販売方法である。
室温一定ではなく不適切な状態として認識するケースは、四季を通じて概ね以下の様に考えている。
室温の範囲 | 不適切状態の定義 |
上限温度 | 概ね2週間を測定し、10分間以上30℃を超える現象が生じた場合 (例)夏場の日中に居間の温度測定器が記録した室温が32℃であり、15分後に30℃未満となった。 |
下限温度 | 概ね2週間を測定し、10分間以上10℃を下回る現象が生じた場合 (例)真冬の夜間に寝室の温度測定器が記録した室温が8℃であり、15分後に10℃を超えた。 |
測定するポイントは1日の生活の中で過ごす時間帯の長い居間や寝室を対象とし、台所や浴室は熱を発する機器があるため、測定ポイントの対象外とする。測定ポイントの決定に際しては、顧客と検討の上で決定する。
測定ポイントが適切であっても、他の部屋が不適切状態となることも考えられる。例えば夏場の居間は問題なくても、2階の子供部屋は30℃を超えてしまうケースが想定される。宇宙服ハウスでは住居全体を包み込むため、部屋毎の温度差は一般に3℃を超えない。エアコンを1台使用すれば住居全体に行き渡り、電気代を節約できる。冬場においても温度差が小さくなることで、ヒートショックのリスクは改善される。当社はそのようなノウハウを宇宙服ハウスで蓄積してきたので、新築した顧客へ伝えることができる。
測定は概ね2週間実施し、その後に温度データの記録を見て、室温一定保証の対象に応じて不適切状態になった調査と対策の提案、対策後の確認を行う。調査は居住者からヒアリングしたり、測定場所を細かく分けたりして行う。原因が判明すれば対策を講じるが、例えば西日が原因と判明すればヨシズでの対応、軒の改修工事、室内扇風機で風の流れを工夫する等、状況に応じた提案と対策を行う。
室温一定であるための前提としては、宇宙服ハウスの定義を満足することが条件である。屋根、壁、断熱サッシ、基礎断熱、土壌遮熱、軒の施工が全て成されていることが条件であり、部分的なリフォームのケースは室温一定を保証できない。しかしリフォームでも顧客は改善効果を期待してリフォームに期待するので、効果を認識していただく上でも、リフォーム前とリフォーム後の室温を温度測定機で測定し、参考データとして提示することを考えている。